
ワカメ

アオワカメ

あいの子 |
ワカメはご存知の方も多いと思いますが、海で育っているときは茶色(褐色)の葉をしている褐藻類の仲間です。褐藻類にもたくさんの種類がありますが、わかめはその中の(コンブの仲間)−その中の(チガイソあるいはアイヌワカメの仲間)−その中の(わかめの仲間)の1種です。
ここで(わかめの仲間)はワカメ属といい、日本には(といってもワカメ属は日本にしか現在ありませんが)3種存在します。ワカメ(学名:Undaria pinnatifida)のほかにアオワカメ(Undaria peterseniana)とヒロメ(Undaria undaroides)です。色はわかめと同じく褐色なのですが、形はかなり違います(ワカメとアオワカメの写真を載せました)。ワカメは真中に茎があって、ギザギザが激しい形をしています。アオワカメはコンブのような形で真中に茎はありません。また非常に薄いペラペラの海藻です。ヒロメは茎はあるのですが、まんまるのうちわのような形をしています。特に大きな違いはワカメ特有のおいしい「めかぶ」を他の2種は作らないという事です。
アオワカメは主として九州周辺で、ヒロメは瀬戸内海や紀伊半島周辺に見られますが、あまり食用にはされておりません。
面白いことにこれら3種はハイブリッド(混血児)を作ることができます。自然界では成熟時期が異なるので、混血はほとんど見られませんが、実験室ではたとえばワカメの♂の胞子とアオワカメの♀の胞子を合わせて、成熟させると簡単に受精し、葉っぱとなります。混血を海で養殖したものの写真を載せております。やはり形からしても「あいの子」でコンブのような形のへりにワカメのギザギザの名残りを少し残しています。また真中の茎も細く途中で消えています。残念ながら厚さも「あいの子」でワカメに比べるとかなり薄く、まだ実用化されていません。でもこれから品種改良を重ねるとコンブのようなワカメができるかもしれませんね。
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