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わかめは日本古来の食べ物ですがその養殖が始まったのはかなり新しく、1938年頃と考えられます。
記録に残っている最初の養殖試験地は日本ではなく、なんと中国でした。
1932年に日本軍が関わって、満州国が成立し、大連に関東州水産試験場ができました。
そこの技師となって赴いた、宮城県出身の大槻洋四郎氏が満州国の殖産興業の一環として海藻の養殖を企画し、日本からわかめと昆布の種苗(おそらく芽株と成熟昆布でしょう)を持って行き、簡単な養殖テストを行なったものと思われます。大槻氏はその養殖方法で特許を取りました。
終戦となりましたが、大槻氏は中国の海藻研究者などの請われて、1948年ころまで中国各地で海藻養殖の教育活動を行ないました。もともと中国では昆布は大量に食用とし、日本から大量に輸入しておりました。地元で養殖出来るならと各地で昆布養殖が盛んになり現在では中国は世界一の昆布養殖国になりました。
一方、わかめは昆布に比べて中国国民になじみは薄く、養殖も広がらず、海藻研究者の試験対象となる程度で、細々と引き継がれました。またそれらの種苗が野生化したものが生息地を広げていきました。現在では北は北朝鮮との国境沿岸から南は上海近隣の舟山群島まで天然(野生)のわかめが生育しております。その方法が中国式のわかめ養殖の原形になったものと思われます。
戦後、日本へ引き揚げてきた大槻氏が日本国内でもわかめ養殖の普及に尽力されますが、その話は次回に。
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